ラバスト自作の記録

ラバストっぽいものを試作してみる シリコンに着色する

(2014/04/04)

「ラバストっぽいものを試作してみる 実物作成編」の、シリコンで作る場合の着色に使えそうな材料をいろいろ考えてみました。

なるべく安くて手に入りやすいもので色がつけられるといいなーと考えています。
(でもどうせシリコンは通販で買うので、一緒に通販で着色剤も買ってしまえばいいのですが、それはそれということで)

使ったシリコンはクレオスのMr.シリコーンです。

スタンプ補充用の油性インクで着色


100均(ダイソー)でスタンプの補充用インクとして売られていました。油性の顔料インクです。
色は赤、青、黄色、緑、紫、ピンクが売ってるのを確認しました。
基本的な色は揃っているし、結構顔料が多めなのか少しの量で色が付きます。


綺麗に混ざります。

しばらくこの商品を当てにして使ってきたのですが、
最近見かけなくなりました。

アクリル絵の具で着色


アクリル絵の具を混ぜてみました。
普通に混ざります。
あまり沢山混ぜると、シリコンの硬化や硬化後の柔軟性などに影響が出そうな気もします。

アクリル絵の具よりも油絵の具を使った方がいいかもしれません。

油性ペンで着色


振るとカラカラと音がして、芯を押し付けるとインクが出てくるタイプの油性ペンを使ってみました。
ドバッとインクが出てくるので、インクを出しやすいです。


シリコンと混ぜます。


インクがしっかり混ざらず、細かい粒が残りました。
薄い色でインクが少ないと粒が目立ちますが、インクを多めに混ぜて濃い色にすれば分からなくなりますので、
黒なら使えると思います。
(写真はインクが多すぎたと思います…。ドバッと出たので全部混ぜてしまいました。でも硬化しました)


このような普通の油性ペンでもいいですが、インクを出すのが面倒くさいです。


つるつるした物の上にペンでごりごり塗って、インクを出して、


シリコンと混ぜました。
少ない量や薄い色ならいいですが、色を濃くつけたい場合は面倒です。
このペンはちゃんと綺麗に混ざりました。
「油性ペン」と一言で言っても使っている溶剤の種類がいろいろあるのだと思われます。
(これはアルコール系インキと書いてありました)

ゲルインクのボールペンで着色


普通のゲルインクボールペン。インクは顔料です。
いろいろなメーカーから出ているし、値段も1本100円くらいで安いです。

ホムセンなどでよく見かけるのは黒、赤、青などだと思います。
しかし黄色がなければ混色で色を作ることができません。


黄色はあまり見かけませんが、
このボールペンを何色も置いてあるお店にはありました。


インクを取り出すために分解します。これは三菱のシグノです。


ペン先と筒の間にカッターなどを差し込んで、浮かせます。


浮きました。あとは手で静かにはずします。
インクが飛び散ることがあるので、汚れてもいい場所でやってください。

うまく分解できなかったら切ってください。
切ったら元には戻せないし、ボールペンとしては使えなくなりますが、
とりあえず中のインクが出せればいいので。
(製品によっては分解するのが大変で切るしかない場合もあります)
どちらにしろ分解すると空気が入ったりしてボールペンとしては使いにくくなると思います。


この筒の部分に竹串などを突っ込んでインクを取り出します。


シリコンにインクを混ぜます。
綺麗に混ざります。
色にもよるかもしれませんが、思ったよりも少しの量で色が付きました。


ボールペンを切ってしまって元に戻せない場合は、
このような100均のプラボトル(お弁当の醤油入れみたいなやつ)にインクを入れておくと乾燥が防げるかもしれませんが、確認はしていません。


ゲルインクのボールペンはこの様にインクの上に透明なジェル状の液体が乗っかっています。
これのおかげで筒の中が密閉されてインクが乾かず、使った分だけインクが下に落ちて減っていくのだと思います。
なので、インクだけ別容器に入れておく場合はうまくやらないと乾燥してしまうかもしれません。

プリンタ用のインクで着色


100均のプリンタ用の詰め替えインクです。
これは染料インクなので、顔料インクに比べて退色しやすいと思われます。

プリンタインクには顔料インクもありますが、
100均の詰め替えのやつはほとんど染料インクだと思います。

色はマゼンタ、イエロー、シアンの3色が揃っているので、
混色で色を作りやすいと思います。
黒もあります。


シリコンと混ぜてみました。
インクが少し弾く感じがしますが、しっかり混ぜれば綺麗に混ざります。

各種着色剤で着色

専用の着色剤は発色もいいし少しの量で色が付くという話を聞きます。
試してはいませんが、いろいろあるので名前だけ挙げてみます。

シリコン用の着色剤
・シリコントナー

レジン用の着色剤
(カラーレジンを作る時に使う着色剤ですが、もしかしたらシリコンにも使えるかも?)
・Mr.キャストナーリキッド
・造形村EXトナー
・日新レジンNRクリアカラー

…など他にもいろいろありますので探してみてください。

まとめ

結構なんでも使える気がしました。
顔料が多く含まれていれば、少しの量で色が付きやすいので、シリコンに与える影響も少なく済むと思います。
染料は退色しやすいので、顔料がおすすめです。

(タミヤのエナメル塗料とクレオスのMr.カラーも試してみましたが、小さい粒が残ってうまく混ざりませんでした)

水性のもの(アクリル絵の具とか水性顔料ボールペンとか)でも意外にちゃんと混ざって硬化もしました。
シリコンにとって水分はあまりよくない気もしますが、どうなんでしょうか…。
そんなに大量に水分が含まれているわけではないから大丈夫だったとか?
湿気が多いとシリコンが早く硬化するという情報は見たことがありますが。
(Mr.シリコーンは2液型の縮合タイプで、空気中の湿気と反応して硬化するらしいです)

レジンは水分があると気泡でボコボコして大変な事になります。

色は最低でも赤、青、黄色があれば混色でなんとかなります。
(本当はマゼンタ、シアン、イエローですが)
黒は作るのが難しいので黒もあると楽です。

インクや塗料を加えるということは、シリコンにとっては邪魔な物を混ぜるということになると思います。
あまり混ぜすぎると硬化不良になったり、硬化後の柔らかさや強度に影響が出たりするかもしれません。
時間が経つとどうなるか等は不明です。

いろいろ混ぜる際は自己責任でお願いします。

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